2012年10月26日

第46回:利益は売る時ではなく買う時に生まれる

『金持ち父さんに連れられて牧場を訪れた時、
 ちょうどカウボーイたちが牛の群れを牧草地から食肉処理場へ追い込んでいた。
 金持ち父さんは牛が肉にされる前に私たちをほかの場所へ連れていったが、
 私たちにはそれから何が起こるかわかっていたし、牛たちにもわかっていた。

 その数ヵ月後、金持も父さんは今度は酪農場に私たちを連れていった。
 朝早かったので、酪農家が乳絞りのために牛の群れを牛小屋に追い込んでいるところだった。
 そこにいる牛たちの様子は、数カ月前に見た牛たちの様子とはずいぶん違っていた。

 この時、金持ち父さんが私たちに学ばせようとしていたお金に関する教えは、
 食肉用の牛を飼う牧場主も乳牛を飼う酪農家も、自分が所有する牛を資産と考えている点は同じだが、
 その取り扱い方が異なり、また、異なるビジネスモデルに従って仕事をしているということだ。

 金持ち父さんが私たちを二つの牧場に連れていったのは、
 キャピタルゲイン(売却益)とキャッシュフロー(不労所得)の間にある酪農場.jpg
 とても大切な違いを強く印象付けるためだった。
 簡単に言うと、食肉用の牛を飼育している牧場主は
 売却益キャピタルゲインを目的に投資する人に似ていて、
 酪農家はキャッシュフローを目的に投資する人に近い。

 これほど多くの人が投資でお金を失ったり、
 投資は危険だと思っている理由の一つは、
 食肉用の牛を飼育している牧場主のような
 投資の仕方をしているからだ。
 彼らは乳を搾るためではなく肉を利用するために投資している。


 先日テレビで、株式市場に投資する方法を学ぶハイスクールの子供たちについての特集番組をやっていた。
 インタビューを受けた学生は、
「]YZ社の株を買ったんですが、値上がりしてたくさんお金を儲けました」と言っていた。
 別の言い方をすると、この学生は売却益(キャピタルゲイン)、
 つまり自分が選んだ株式の価値が上がることをあてにして株に投資したことになる。

 また、私は友人から「新しく開発されたゴルフコースの周りの共同開発住宅地域の一区画を買ったんだ。
 これはいい投資だと思う。五年後には土地の値段が二倍になっているだろうからね」
 といった話を聞かされることがある。
 彼らにとっては、そういう形で利益が戻ってくることがいい投資なのだ。
 確かに、うまくいけば、実際に五年で元手が倍になることもあるだろう。


 金持ち父さんが息子のマイクと私に言ったのは、この友人の言葉とは違う言葉だった。
 何であれ投資を買うことについて、金持ち父さんはいつもこう言っていた。
「利益は売る時ではなく、買う時に生まれる」言い換えれば、
 投資対象の価値が上がるのを決してあてにしなかったということだ。
 金持ち父さんにとっては、価値の上昇は言わばおまけのようなものだった。
 金持ち父さんは、投資対象からすぐに利益が生まれること、
 つまりキャッシュフローをあてにして投資した。
 その理由は、投資対象の価値が上がってお金を作り出すまで待つ必要がないからだ。
 金持ち父さんはよくこう言っていた。
「株や不動産の価値が上がるのを待つのはあまりに時間がかかりすぎるし、危険すぎる」


 キャッシュフローを目的に投資する場合、私にとって値段はどうでもいい。
 プラスのキャッシュフロー、つまり私のお金に対するリターンが今すぐあるなら、
 値段に関係なく投資する。ここで大事なのは「今」という点だ。
 つまり、将来ではなく「今」ということだ。
 ほかの言葉で言うなら「金を見せろ!今すぐに」ということだ。

 たいていの人はキャピタルゲインを目的に投資するよう教えられているから、
 キャッシュフローを目的に投資することの持つ力を見過ごしてしまう場合が多い。
 私が投資信託に投資したと聞いて金持ち父さんが腹を立てた理由の一つは、
 私がキャピタルゲインを目的とした投資に引きずり込まれそそうだったからだ。
 金持ち父さんが息子のマイクと私に苦牛の牧場と酪農場の両方を見せたのは、牛を食肉牛の牧場と
 乳を搾ることの違いを教えたかったからだ。

 ウォーレン・バフェットは、酪農家のように考えて投資する。
 金持ち父さんもそうしていた。投資する資産の種類は関係ない。
 ビジネスにに投資する場合、それを太らせてから肉にして、
 別の人に売ってしまうだけという人もたくさんいる。
 不動産や紙の資産でも同じようにする人はたくさんいる。
 
 肉にすることを目的に牛を飼う牧場主の考え方をやめ、
 乳を搾ることを目的とする酪農家の考え方を理解すれば、
 ウォーレン・バフェットが「株式を持ち続ける期間として私が一番好きな時間枠は永遠だ」
 と言った意味もわかってくると思う。』
 (金持ち父さんのパワー投資術、金持ち父さんの若くし豊かに引退する方法より一部加筆修正)
金持ち父さんのパワー投資術 お金を加速させて金持ちになる [単行本(ソフトカバー)] / ロバート・キヨサキ, シャロン・レクター (著); 白根 美保子 (翻訳); 筑摩書房 (刊)金持ち父さんの若くして豊かに引退する方法 [単行本] / ロバート・キヨサキ, シャロン・レクター (著); 白根 美保子 (翻訳); 筑摩書房 (刊)


『やぶっちコメント』
 未公開株やビジネス、土地などの将来の値上がりを予想して
 長期投資している人を何人も見てきました。
 自分も昔はそうでしたが、今は決算書を読み、現在の利益とキャッシュフローが必ずプラスで
 年々増加している会社の株を探し買うようにしています。

 狩猟民族が歴史的に大きく繁栄したことはありません。
 獲物が取れなくなった(不況になった)瞬間に全員が苦しくなり絶滅していきます。
 大きく安定して繁栄しようとしたら農耕民族のように考えて投資することを自分はお薦めします。



【補足】
 話は変わりますが、年金問題を解決するために、
 今の生活を買えなくてもできる株式投資のやり方を説明したブログを書いてみました。

 合言葉は一つ”投資は好奇心!!”

 興味のある方は、是非読んでみてください(=^・^=)

 ブログはこちらから
 長期投資家やぶっちの投資入門


posted by やぶっち at 12:15| Comment(4) | TrackBack(0) | 長期投資で最も重要な考え方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年09月11日

第45回:9.11は自作自演(戦争することに国民を納得させるのは簡単です)

『ルールを作り、人間達を管理する側の立場の人が、人間を管理する際に1番大変なのは、
 ※人間達を管理する側の立場の人とは・・
 ・会社の上役(社内のルールを作り、社員を管理する)
 ・政治家(国家のルールを作り、国民を管理する)
 ・学校の先生(校内のルールを作り、生徒を管理する)
  などの人。

「人間達の感情を納得させること」ですよね。
 人間は感情の生き物なので、感情的に納得できない決め事をされると、感情的になり、反発してきます。

「こんな社内規則、認められない!」「増税反対!」「自転車のヘルメットはかぶりたくない!」のようにです。

 ですので、戦争に参戦するのも、簡単なものではないのです。
 国民が、感情的に「戦争は反対だ!」という状態になると、無理やり参戦することが出来ないからです。
 ですから、国家のトップクラスの政治家や官僚は考えます。
「どうやったら、国民が戦争に参戦することに納得するだろうか?」と・・。
ロックフェラー.jpg
 日本の一般人の私達には理解できませんが、
 アメリカの国家のトップクラスに上りつめるような方というのは、
 私達とは受けてきた教育や、信念や考え方が少し違う場合も多いようです。
 ですので「戦争」に対する価値観も、私達とは違う場合もあるのかもしれません。
 私達はすぐに、「戦争反対!」となりますが、
 彼らはそうではないのかもしれません。

 アメリカは軍需産業が大きな国です。
 アメリカ国内では、多くの人達が軍関連の施設で働いています。
 軍関連の施設や企業が、多くの雇用を生み出しています。
 そして戦闘機やミサイル等の、軍関連のモノ作り大国であり、輸出国です。
 だから日本も、税金の中から大金を支払って、
 アメリカの企業が作る戦闘機やらミサイルを購入しています。
 つまり、戦争が始まれば、アメリカは国として経済的に潤うのです。
 兵器が売れるため、軍事企業にはお金が入り、忙しくなるためアメリカ国民の雇用も増え、良いことだらけです。
 道徳的な「良し悪し」を抜きにすると、戦争をすることで、メリットがある人達がいるのです。

 その際、今まで使われてきた方法は「先に相手に攻撃させる方法」です。
 先に相手から攻撃されると、国民も「やり返せ!」となりますから、世論を戦争にもっていきやすいのです。
 ですので、第一次世界大戦の際は、アメリカは参戦の世論を作り出すために、
 アメリカ人の乗っていた「ルシタニア号」を、わざとドイツに攻撃させた・・とも言われています。
 詳細は「ルシタニア号」で検索されて下さい。

 また、第二次世界大戦の際は、アメリカは参戦の世論を作り出すために、
 日本の奇襲に気づいていながら、わざと真珠湾を攻撃させた・・と言われています。
 詳細は「真珠湾攻撃 真実」で検索されて下さい。

 このように、今までもアメリカは、世論を戦争に導くために、先制攻撃をさせておいて、
 まずは被害を受け、その後に本格的な戦争に移る作戦を仕掛けてきたのかもしれません。
 そして、これは9.11事件をきっかけに始まったイラク戦争のときも同じなのかもしれません。
 アメリカのトップの偉い人達は9.11事件をきっかけに、世論を戦争にもっていき、
 イラク戦争を仕掛け、石油利権を取りにいったのかもしれません。
 石油利権は儲かりますからね。イラクは世界第3位の石油埋蔵量を誇っています。

 自分の価値観や、自分の常識、自分の道徳心などから考えますと
「そんなハズがない。ありえない!」となりますが、自分とは、価値観や考え方が、
 根本から違う人たちも、いるのかもしれません。』
(名無き仙人の綴る物語>世界の事実>9.11は自作自演より抜粋)


『やぶっちコメント』
 本日は9/11です。

 自分はもちろん戦争反対者です。
 そして平和な時代が一日でも長く続いてくれることを願っています。

 この記事を読んでから、改めて戦争の恐ろしさを感じました。
 物事の本質をみるには事実だけでなく真実を知る必要があることを改めて思いました。
 ※群盲象を撫でていてはダメだ!!と思いました。

 そして、恨みや憎しみをもつ相手や国がいた場合に、安易に攻撃的な感情になるのではなく、
 本当の敵(ケンカを仕掛けている人)が他にいるのではないと、
 一歩下がって冷静に考える思考が必要だと考えます。
 今、日本経済(10年以上の景気低迷)、世界情勢(ユーロ危機等)もすごく不安定です。
 いつ日本でも戦争肯定派が現れ、国民全体が戦争肯定の方向に向かってもおかしくないと思っています。
 そんなとき、一人でも多くの人が一歩下がって冷静に考えて、正しい判断をしてもらいたいと思います。
posted by やぶっち at 00:00| Comment(3) | TrackBack(0) | 政治・経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年08月26日

第44回:投資のアドバイスを誰に求めるか?

『鏡を見るよ。これは本当の話です。
 私の仕事の性格から言って、とにかく自分一人で考えなくてはなりません。
 もし私が多数決で決断を下せば、
 それは、非常に一般的な判断を行ったということになります。
 そういうやり方は、投資には向きません。だから、私にはいい環境が必要なんです。
 自分自身で決断できる環境が…。

 決断を下すときに内閣を集めなければならないなら、私は投資をする資格はないと考えています。
 誰も責任をとらない大人数から生まれた判断は、優れたものにはならないからです。


バフェットの部屋.jpg

 独立思考はバフェットがもっている最大の武器のひとつだ。
 バフェットは私たちにも自分で考えることを薦めている。
「そんなことは当たり前じゃないか。誰だって自分で考えているのに」とあなたは思うかもしれない。
 だが、実際のところ、私たちの多くは他人の考えの影響を受けて自分の意見を形づくっているのだ。
 つまり、「依存思考」タイプ、いや、これは「思考」とは言えないかもしれない。
「考えずに真似しているだけ」なのだから…。

 投資決定をするときにバフェットがだれかの意見に頼ることはない。
 自分の決定が正しいことを誰かに保証してもらう必要もない。
 誉められても天狗にならず、非難されても泰然として無視している。
 バフェットは師であるベン・グレアムからとても大事な教えを受けた。
人々が同意するから正しいとか、人々が同意するから間違っているということはない。
 事実と推論が正しいから正しいのだ
」。

 同様に大勢の人、あるいは偉い人が賛同するから正しいとか、
 否定するから間違っているということはない。
 正しい判断を導き出すのは、適切な事実(データ)に裏打ちされた適切な思考(考え方)だ。
 独立思考のエッセンスは、事実に基づき、論理的に考えて結論を出し、
 他人が賛同しょうがしまいが気にせずに、自分で出した結論にしがみつくことにある。』
(バフェット&ゲイツ後輩と語る P39 & 株でお金持ちになる!バフェットの教え P119より、一部加筆修正)
バフェット&ゲイツ後輩と語る 英日バイリンガル版―学生からの21の質問【DVD付き(英語字幕)】 [単行本] / センゲージラーニング (著); 同友館 (刊)株でお金持ちになる! パフェットの教え [単行本] / ジェームズ・パルドー (著); アスペクト (刊)

『やぶっちコメント』
 自分が投資するかしないかの最終判断は、当たり前ですが自分で決めています。
 投資する前に他人に相談することはありますが、
 あくまで自分が最終判断をするための、参考にしたいからです。
 もし、あなたが他人に投資銘柄を聞いて、その人を信じて投資しているとしたら、
 バフェットが言う独立思考の考え方を身に着けていないかもしれません。
posted by やぶっち at 07:51| Comment(6) | TrackBack(0) | プロフェッショナル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年08月14日

第43回:ポンジ―方式について(年金制度)

『エリサ法(年金制度)のことを改訂版ポンジ―方式と呼んだ人がいる。
 ポンジーというのは、架空の投資対象をでっち上げ、
 高い利子の支払いを約束して人々からお金を集めた詐欺師の名前だ。
 最初に何人かにお金を出させたら、次に新しいグループを見つけて同じことを約束する。
 そして二つめのグループから集めたお金を使って一つめのグループに支払いをする。
 すると、一つめのグループがこのうまい話を友人たちに広める。
 その友人たちが核となり、また新しくできた三つ目のグループから集めたお金で
 二つめのグループに対する高利子の支払いをする。チャールズ・ポンジ.png
 ポンジーが何をしているのか気付く人がいなかったら、
 この方式は全体としてうまくいったかもしれない。
 だが実際はそうはならなかった。
 おかげでポンジーは英雄として名を残す代わりに、
 その名は今では詐欺師の代名詞になっている。
 だれかが「ポンジー方式にひっかかった」と言ったら、
 それはその人、あるいはその人たちが、
 本当にしてはうますぎるとわかっている話を信じてしまうほどお人よしで、
 結局はうますぎて本当にならなかった‥‥ということを意味している。』
(金持ち父さんの予言 P120より、一部加筆修正)
金持ち父さんの予言 [単行本] / ロバート・キヨサキ, シャロン・レクター, 白根 美保子 (著); 筑摩書房 (刊)

『やぶっちコメント』
自分は投資をする場合、高利回り(年率20%以上)なファンドなどはポンジー方式でないかと必ず疑うようにしています。
そのため、全体のキャッシュフローが理解できなければ投資しないようにしています。
また、日本の年金制度も全体を考えてみるとポンジー方式では?と思ってしまいます(笑)
posted by やぶっち at 15:28| Comment(4) | TrackBack(0) | 投資・ビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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